表1　工法/築後期間の異なる建築物でのGS施工前後のホルムアルデヒドの測定結果
 
   
対象建造物 GS施工前の濃度 GS施工後の濃度 減衰率 床材種類 備　考
在
来
工
法		 新築モデルハウス 0.111 0.054 ▲51.3% Fc0合板
築3ヵ月のモデルハウス 0.168 0.061 ▲63.7% F2合板
新築分譲住宅A 0.099 0.032 ▲67.7% Fc0合板 住宅品質確保促進法の性能評価制度を適用
新築分譲住宅B 0.113 0.020 ▲82.3% Fc0合板
2×4
工法		 築2年の住宅 0.051 0.016 ▲68.6% ムク材 化学物質過敏症を発症した人の住まいで実施
築3年の住宅 0.137 0.015 ▲90.0% F2合板
2×6
工法		 新築モデルハウス 0.074 0.011 ▲85.1% ムク材
パネル
工法		 新築住宅 0.171 0.079 ▲53.8% F1合板
築1ヵ月のモデルハウス 0.107 0.039 ▲63.5% Fc0合板
RC造 新築マンション 0.201 0.074 ▲63.1% Fc1合板
　新築の体育館 0.296 0.034 ▲88.5% —
 
   
 　表1は、工法／築後期間の異なる建築物におけるホルムアルデヒドの測定結果である。まず注目してほしいのが、低ホルム対応を認証されたFc0合板を使用しても、あるいは住宅性能表示制度の適用を受けていても、新築物件の場合は、工法に関わらずそのほとんどが厚生労働省の指針値（0.08ppm）を大きく上回っている点である。

　複数の建材や施工材そして家具類、さらにはそれらの内部や下地に含まれている数々の可塑剤・架橋剤・保存剤・接着剤などから構成されている建築空間において、その新築時の空気質を、国が指導する健康レベルにまでもっていくことは、極めて困難だといわざるを得ない。

 
       
 
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